前回構築したhpc01にログインノードが有すべき機能を加えていきます。
最初にUbuntuを最新の状態にアップデートします。
ネットワークデバイス名をeth0, eth1に変更。
eth0をクラスター内ネットワークに、eth1はインターネット接続用に。
/etc/hostsをクラスター用に変更。
openssh-serverをインストールして、クラスター内ではパスワードなしでログイン可能にする。

ターミナルを表示します。左下のメッシュをクリックし

 

上のType to searchにterと入力します。

Enterキーを押すとターミナルが立ち上がります。

ターミナルはよく使いますので、左側の下から2番目のターミナルのアイコンを右クリックして、Add to fa favoritをクリックして、次回からはここをクリックするとターミナルが立ち上がるようにします。

最初にUbuntuを最新の状態にアップデートします。それには

sudo apt update

sudo apt upgrade -y

をターミナルに入力します。

rebootコマンドを入力し、リブートします。

立ち上がったらターミナルを起動し

sudo apt install net-tools

を実行します。

 

ifconfigを実行します。

ネットワークデバイス名はenp0s3になっていますが、分かりにくいのでeth0と表示されるように、/etc/default/grubを修正します。ブートの時にgrubメニューが表示されるようにも変更します。その前にvimもインストールしておきます。

sudo apt install vim -y

sudo vim /etc/default/grub

7行目のhiddenをmenuに変更(メニューが表示されるように)

8行目の=0を=5に変更(メニュを5秒間表示)

10行目のquiet splashをnosplashに変更(ブートプロセスを表示に)

11行目の=""を="net.ifnames=0 biosdevname=0"に変更(ネットワークデバイス名をeth0, eth1などに変更)

以上を書き換えたら、

sudo update-grub

reboot

を実行します。

起動したらターミナルでifconfigを実行します。

grubメニューが表示され、5秒後にブートプロセスが始まり、ブート時のメッセージが表示され、ifconfigでネットワークデバイス名がeth0になりました。

ログインノードにはネットワークデバイスが2つ必要なのですが、でフォールトでは1つしかついていないので、これを2つに変更します。起動したままでは変更できないので、

shutdown -h now

を実行してシャットダウンします。

Settingをクリックします。

Networkをクリックします。

Adapter1をInternal Networkに変更します。

Adapter2のEnableにチェックを入れ、一番上のNATを選択します。

右下のOKをクリックし、Startをクリックします。

起動したらターミナルでifconfigを実行します。

ネットワークデバイスがeth0とeth1の2つに増えていることがわかります。

eth1がインターネットへの接続でDHCPによりIPアドレスなどが設定されます、eth0がクラスター内部用でIPアドレス(192.168.20.1)をマニュアルで設定する必要があります。それには画面の右上をクリックー>settingをクリックして、Networkをクリックします。

eth0の右側の歯車アイコンをクリックします。

ポップアップしてきたメニュー

でIPv4をクリックし、Manualをクリックし、Addressに192.168.20.1を、Netmaskに255.255.255.0を入力しApplyを押します。

その後eth0のスイッチをオンにして設定を有効にします。すでにスイッチがオンの場合は、一旦オフにして再度オンにします。

ターミナルでifconfigを実行して、eth0とeth1を確認します。

次に/etc/hostsを編集し、クラスターのすべてのノードのhostnameとIPアドレスを入力します。

sudo vim /etc/hosts

2行目以降を次のように修正します。

ノード間でsshが可能なように、openssh-serverをインストールします。

sudo apt install openssh-server

パスワードなしでsshログインできるようにします。

ssh-keygen -t rsa

を実行し、質問にはEnterを入力します。

cd .ssh

cp id_rsa.pub authorized_keys

を実行します。

最初のsshでfingerprintに関する質問をされないよう、/etc/ssh/ssh_confを編集します。

sudo vim /etc/ssh/ssh_conf

35行目のStrictHostKeyCheckingのコメントを外しaskをnoに変更します。

rootでノード間のscpなどをする必要があるので、rootでもsshのパスワードが不要にします。ただし、公開鍵認証のみでssh可能にします。

sudo su

cd

ssh-keygen -t rsa

cd .ssh

cp id_rsa.pub authorized_keys

exit

/etc/ssh/sshd_configを編集して、rootは公開鍵認証のみ可能にします。

sudo vim /etc/ssh/sshd_config

33行目のPermitRootLoginのコメントを外しprohibit-passwordをwithout-passwordに変更して、書き換えます。

sudo systemctl restart sshd

でsshサーバーを再起動します。

動作確認は、

sudo su

ssh hpc01

で行うことができます。

ここまで来れば、 hpc01をコピーしてhpc02を作り、最小2台構成のクラスターの構築作業に取り掛かることができます。