HPCクラスター構築(その4)
クラスター構築の方針ですが、まず最小構成(hpc01とhpc02)のクラスターを完成させます。その後、hpc02をコピーしてhpc03, hpc04と作っていきます。
今回は
hpc01の/homeをNFSでexportして/hpc02で読み書きできるようにします。
それだけですと、hpc02のSSDなどの空きスペースが無駄になってしまう可能性がありますので、hpc02の/homeを/home2にリネームし、他のノード(hpc01も含む)でも読み書きができるようにします。
hpc01の/homeをNFSでexportしてhpc02でautomountする
hpc01で
sudo apt install nfs-kernel-server
を実行し、必要なパッケージをインストールします。
sudo vim /etc/exports
で最終行に
/home hpc*(rw,no_root_squash)を付け加えます。
sudo exportfs -a
を実行し、
sudo exportfs -v
で確認します。
続いてhpc02での作業になります。
sudo su
cd
mv /home /home2
apt install nfs-common autofs -y
vim /etc/auto.master
最終行に
/- /etc/auto.direct
を付け加えます。
続いて/etc/auto.directを作成します。
vim /etc/auto.direct
/home -fstype=nfs,rw hpc01:/home
を付け加えます。
sudo systemctl enable autofs
sudo systemctl restart autofs
を実行してdf -hを行うと
/homeにhpc01:/homeがマウントされていることがわかります。
hpc02のhome2をhpc01で読み書きできるようにする
それでは次にhpc02の/home2を他のノードで読み書きができるように設定します。
sudo apt install nfs-kernel-server
で必要なパッケージをインストールします。
sudo vim /etc/exports
最終行に
/home2 hpc*(rw,no_root_squash)
を加えます。
sudo exportfs -a
sudo exportfs -v
を実行します。
次にhpc01で上記をautomountします。
sudo apt install autofs
で必要なパッケージを追加します。
sudo vim /etc/auto.master
最終行に
/- /etc/auto.direct
を加えます。
sudo vim /etc/auto.direct
最終行に
/home2 -fwtype=nfs,rw hpc02:/home2
を加えます。
sudo systemctl enable autofs
sudo systemctl restart autofs
を実行します。
ls /home2
df -h
hpc02:/home2が/home2にマウントされていることがわかります。
これでhpc01とhpc02でお互いのSSDに読み書きできるようになりました。
次にhpc01とhpc02で時刻をNICTのサーバーに合わせます。
以下は、hpc01とhpc02で同じ作業を行います。
sudo vim /etc/systemd/timesyncd.conf
15行目をNTP=ntp.nict.jpに変更します。
sudo timedatectl set-ntp true
sudo timedatectl
を実行して
System clock synchronized: yes
NTP service: active
になっていれば時刻は同期しています。
確かめてみましょう。
時刻があっているのが分かります。