System Cloner for Linux by Server-gear の解説
System Cloner for Linux by Server-gear はインストールされているOSのクローンメディアを作成するソフトウェアです。
ユーザー追加、設定変更などを行なった前/後の任意の時点でのOSを、内蔵M.2/U.2/SATA SSDまたは外付けUSBメディアなどにクローンします。
クローン後は、クローンされたメディアからbootすれば、元のOSと同じ状態になります。システムのバックアップ、システムのスナップショット、システムの別のマシンへのコピーなどに使うことができます。
以下は使い方です。
システムのクローンは警告なしに、クローン先のデータを全て消去しますので、自己責任でお使いください。
クローン先のデバイスの容量は十分に大きいものをお使いください。
df -hなどで / の容量を調べると、現在使われている容量がわかります。
/usr/local/cloningの下にシステムをクローンしてBootable Media を作成するscript があります。
clone2nvme
clone2sd
の2 つです。
上はNVMe SSD にクローンするためのscript で、下はSATA のHDDやSSDやUSB メモリにクローンするscript です。
クロー ンする先は内蔵、外付け、どちらでも構いません。
マウントされているデバイスも含めてクローンしますので、システムディスクの他はあらかじめ /etc/fstab中でコメントアウトしてreboot してからクローン作成を行ってください。
以下は実行手順です。
sudo su でroot になってください。
USB メモリなどにクローンする場合は、そのデバイスを差し込んでください。
fdisk -l | grep "Disk.*sectors"でクローンしたいデバイス名を確認します。
root@dl-machine:/home/dl# fdisk -l |grep "Disk.*sectors"
Disk /dev/nvme0n1: 238.5 GiB, 256060514304 bytes, 500118192 sectors
Disk /dev/sda: 931.5 GiB, 1000204886016 bytes, 1953525168 sectors
のような風に表示されます。
df -h
などでシステムの他はマウントされていないことを確認してください。
もしマウントされている場合は、umount してください。
現在お使いのシステムディスクはクローン先にしないでください。
クローン先がNVMeの場合は/dev/nvme の次の数字(上記では0)を使い、
/usr/local/cloning/clone2nvme 0
を実行し、
クローン先がそのほかの場合は/dev/sd の次の文字(上記ではa)を使い、
/usr/local/cloning/clone2sd a
を実行します。
クローン先のデバイスにすでにファイルシステムが存在する場合、破壊してもいいかと聞かれますので、y を入力します。
自動的に、パーティションを作り、ファイルシステムを作り、それらを/mnt にマウントしてrsync でシステムをクローンします。 その後Boot Loader を書き込み、クローン作成が終了します。
クローン作成が終了すれば、リブートして、クローン先のメディアをブートデバイスに選択しすれば、 クローン先から立ち上がり、まったく同じ操作が可能です。